アンチ・ドーピング
ドーピングとは「スポーツにおいて禁止されている物質や方法によって競技能力を高め、意図的に自分だけが優位に立ち、勝利を得ようとする行為」のことです。禁止薬物を不正にしようすることがドーピングであるというイメージがありますが、隠蔽や報告違反などドーピング規則に反する行為をドーピングと言います。
スポーツの価値を損ねることや、健全な競技への取り組み、禁止物質による健康被害などを防ぐためにもアンチ・ドーピング活動が必要になります。
公認スポーツファーマシスト
日本アンチ・ドーピング機構(JADA)が日本薬剤師会の協力を受け2010年から開始した最新のアンチ・ドーピング規則に関する知識を有する薬剤師です。
9,530名(2019年4月1日 現在)が公認スポーツファーマシストとして認定されています。
スポーツファーマシストには以下のような活動が求められています
- 医薬品の適正使用とアンチ・ドーピングに関する情報提供
- 学校教育の現場におけるアンチ・ドーピング情報を介した医薬品の使用に関する情報提供
- 地域におけるスポーツファーマシストの存在とアンチ・ドーピング活動の周知
- 国民体育大会に向けての都道府県選手団への情報提供・啓発活動
うっかりドーピング
うっかりドーピングとは、競技能力の向上を目的とする不正行為といえるドーピングと違い、風邪を引いているなど体調不良を改善するために薬を服用したが、その薬にドーピング禁止物質が含まれていることによりドーピング違反になってしまうことです。実際に、市販の風邪薬を服用してしまったことによりドーピング違反となり競技資格の停止処分がされた事例もあります。
ドーピング検査の対象となる競技レベル
オリンピックや各競技のワールドカップなどの国際大会はもちろん国内大会でも競技団体が主催する公式戦として行われている競技ではドーピング検査の対象の大会となることが多いです。国体(国民体育大会)もドーピング検査の対象となっており、高校生など学生も多く出場することから学校の授業としてドーピングについての知識を身につけることは必要となります。
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